【愛犬家必見】5分でわかる!犬の便秘解消5つのポイント

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『食欲もないし、なんだか動きが苦しそう』、『そう言えば散歩の時にもウンチをしなかった』、『よく考えてみれば昨日もペットシーツが汚れていなかった』 もしかしてこれって便秘!?そう思ってあわててインターネットで検索された飼い主さん、ご安心下さい。

5分でわかる!犬の便秘対策5つのポイント』は、便秘で苦しんでいるワンちゃんと、愛犬の苦しさを解消してあげたいとお悩みの飼い主さんのために、同じように愛犬の便秘で悩んだ私の経験を共有したいと思って作成しました。

自身も愛犬の便秘に悩んだ私が、これまでに獣医師やブリーダー、本やインターネットから得た知識と経験を余すところなくお伝えすることをお約束します。犬の便秘解消法に関しては、すべてのワンちゃんが安全に試すことのできるもの以外は一切ご紹介しておりません。獣医師の処方によらぬ犬用の便秘薬をインターネットで手に入れて服用させたり、用量を心得ないのに人間用の便秘薬を試すような情報がインターネット上には散見されますが、みなさんは決して真似をしないでください。

犬の便秘は、急な環境変化によるストレスや、ガムや骨などの食べ過ぎなどによる一過性のものもあれば、加齢による排便障害や重篤な内臓疾患によるものなど原因は様々です。対処療法でその場をしのぐのではなく度重なる場合は必ず獣医師の診断を受け、末永く愛犬と暮らせるように飼い主さん自身がしっかり認識することが何よりも大切なのです。

愛犬の便秘のサインを見逃さず早めに気付いて早めのケア

言葉に出来なくても、犬は一生懸命に便秘で苦しんでいるサインを出していることがあります。少しでも早く気が付いてあげることで愛犬の負担が軽いうちに便秘のケアしてあげることができます。

日頃から愛情を持って見守っている飼い主さんならば「いつもと様子が違う」ということには気が付くと思いますが、それがなかなか便秘と結びつかないこともよくある話です。ここでは犬の行動から代表的な便秘のサインをご紹介します。

クルクル落ち着きなくウンチの場所をなかなか決められない

いつもと比べて食欲がない

いつも以上に水を飲んでいる

体に触れるとお腹が張っているような感じがする

ウサギのようなコロコロとした便やいつもより細い便が出る

この様な兆候が見えたら、愛犬が便秘になりつつあるのかもしれません。仮に落ち着かないそぶりでうんちが出なくても1日くらいであれば慌てる必要はありませんが、2日続いたら“便秘かな?”と気に掛けてケアをしてあげて下さい。犬は飼い主のあなたに優しく抱かれるだけ心からリラックスして便秘くらいなら治ることもあるくらいです。

でももし2日以上この様な症状が続くようなら便秘以外の疾患も考えられます。できるだけ早くかかりつけの獣医さんを受診して愛犬を安心させてあげて下さいね。

犬の便秘の原因は5種類。愛犬の便秘の原因をすばやく判断することが大切

犬の便秘の種類は大きく分けて5種類に分類されます。

腸内環境の悪化

1番目は、ドッグフードの主成分である肉=タンパク質が消化の過程で腐敗物質となり、悪玉菌を増やし腸内環境を悪化せることに起因する便秘。悪玉菌が腸の動きを滞らせて便秘となるのです。これは人間の一般的な便秘と同じ理由です。ただし犬の場合は全身を使って排泄できる筋力が備わっていることと、腸内細菌も人間よりも多いので、通常の便秘であれば人間のように重症化することはほとんどありません。

栄養の偏り

2番目は、食物繊維やカルシウムの取り過ぎで便が硬くなってしまうことで引き起こされる便秘。これはかわいいあまりに飼い主さんが煮干しやガム、骨などを沢山与えてしまったり、愛犬の健康に良かれと思って、本来消化が苦手な繊維質のものを多く食べさせてしまった場合に起こります。ダイエット中のワンちゃんなどは要注意です。

加齢による筋力の低下

3番目は、加齢により便を排出する力が低下することによって引き起こされる慢性的な便秘です。ペットの寿命が延びるに連れ多く見られるようになってきました。また足腰が弱ってくると排泄の筋力だけではなく、しゃがみ込む姿勢を維持することもできなくなってくるので、スムーズな排泄のために食事などを特に気に掛けてあげる必要があります。

体格

4番目はチワワなど特に小型の犬種に多い便秘のタイプなのですが、骨格が小さく便が排出しにくくて起こる便秘です。食後それほど時間をおかず、便がまだ比較的柔らかい状態で排泄するのであれば問題はないのですが、たまたまウンチのタイミングがズレていつも朝の散歩の時にするのができなかったり、いつもより少しだけ量や固いものを食べた時に骨盤を通りづらくて起こります。そのような小型犬種はいつも柔らかい便が排出できるように日常的にフードや水分のケアをしてあげることが必要です。

病気

最後5番目は最も注意を払ってあげなくてはいけない病気による便秘。腫瘍や内臓疾患、肛門腺の炎症、寄生虫、骨盤の骨折、前立腺肥大、子宮の炎症、会陰ヘルニア、巨大結腸症、異物の誤飲など便秘につながる病気というのは本当に多様です。ちなみに我が家の愛犬も腸管腫瘍が便秘の原因でした。

だからこそ2日以上全く出ないあるいは明らかに量が少ない。また食欲不振を伴っている場合は、すぐに獣医師の診察を受けて下さい。
また、稀にですがノミ駆除用の粉末薬や首輪でも便秘を訴えるワンちゃんがいるようです。

環境の変化やいつもとは違うフードの食べ過ぎなどによって一時的に便秘の状態になった犬の急性便秘の解消法

ここでは急性の便秘に対しての対処法を紹介します。便秘の原因の一番目と二番目に該当するものです。いくつか代表的なものを紹介しますので1日~2日間便が出ていなく、獣医師さんに診てもらうまでの間のあくまでも応急処置としてお考えください。いくつか複合して試してあげることをおすすめします。

急性便秘の改善策①~冷たい水またはぬるま湯を飲ませる~

水分を補給させることで腸を刺激し自然な排泄を促します。

急性便秘の改善策②~無塩バターをなめさせる

一般的なバターは塩分が多く腎臓に負担を掛けてしまうので、必ずお菓子作りに使う無塩バターをなめさせてあげてください。油分がお腹を刺激して腸管の潤滑油の役割も果たします。

急性便秘の改善策③~オリーブオイルをなめさせる

こちらもバターと同じ理由です。まれに調味料を兼ねた塩分を含むものもありますので塩気のあるものは絶対に与えないで下さい。また、いつ開封したかわからないような使いの腰の酸化したものも避けて下さい。

急性便秘の改善策④~無糖のプレーンヨーグルトをなめさせる

プレーンヨーグルトをティースプーン半分~一杯ほどなめさせてあげます。牛乳は乳糖に対する消化酵素を持たない子はお腹を壊すのでおすすめできません。ヨーグルトは発酵過程で乳糖の一部が分解されているので牛乳と比べて影響が小さいですが、一度に大量に与えずに様子を見ながら上げて下さい。

急性便秘の改善策⑤~リンゴ、トマト、キュウリなど水分の多い野菜や果物を与える

ただし白菜、小松菜、柑橘類など繊維質が強いものは嘔吐や便秘悪化の原因となるので避けること。またキャベツは消化酵素を持たない子もいるのであげないこと。

急性便秘の改善策⑥~お腹を優しく、ゆっくりマッサージしてあげる

強く圧迫しないようにおへそを中心に円を描くようにマッサージしてあげます。適温の蒸しタオルなどで温めてあげるのも効果的です。タオルを嫌がるようであれば飼い主さんの手をお湯で温めてからなでてあげるといいでしょう。

急性便秘の改善策⑦~お風呂・シャワーに入れてあげる

お湯で温めることによる効果と水による刺激で自然な排泄を促す効果があります。お腹を中心に温めのお湯を掛けマッサージで優しく刺激してあげます。また弱い水量のシャワーで肛門も刺激してあげるといいでしょう。

急性便秘の改善策⑧~肛門をマッサージをしてあげる

使い捨てのビニール手袋をして、薬指にオリーブオイルまたは溶かした無塩バターを塗り、まずはやさしく肛門を揉み、犬がリラックスしてきたら、第一関節くらいまで指を入れてあげる。ちょっと高度なテクニックですが、肛門腺をご自宅でケアできるかたなら大丈夫です。

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