第7章 生命保険金の請求と支払い

【2023年版】60分完結「生命保険一般課程試験」直前対策

第7章では生命保険事業において最も基本的で重要な責務である保険金給付金の支払いについて学習します。

万一の備えとして保険契約を締結する以上、保険募集人として募集行為と同じくらい支払いに関しての知識が重要です。
だからここもものすごく試験に出ます。
しっかり学習して行きましょう!

適切な保険金給付の支払いにおける生命保険募集人の役割

万が一のための保険は支払いの時が最も大切

保険金給付金の支払いこそが生命保険事業の最も基本的で重要な責務です。
しかし一般に保険事故は契約締結時から長期間を経て発生することが多く、支払い事由に該当するのか、どのように請求すれば良いのかといった事項について、お客様の認識が薄れていることも事実です。

そこでお客様の理解認識不足による請求漏れが発生しないように、生命保険募集人は契約募集時・契約期間中・請求受付案内の各段階によって、情報提供を行っていく必要があります。

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ここは正誤問題で毎回必ず出題されます。お客様ファーストの姿勢で解答すれば大丈夫!引っかけもないので素直に解いて下さい。

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保険金給付金を支払わない場合

1.死亡保険金を支払わない場合

①被保険者が契約日また復活日から所定期間内に自殺した時
死亡保険金受取人故意に被保険者を死亡させた
契約者故意に被保険者を死亡させた

いわゆる保険金詐欺を想像してもらえればわかると思います。
保険金目的に契約直後に自殺したり、多額の保険金をかけて被保険者を故意に死亡させた場合は保険金は出ません。
ここは確実に試験に出ます。

2.災害死亡保険金や給付金を支払わない場合

契約者または被保険者の故意または重大な過失による時
災害死亡保険金受取人の故意または重大な過失による時
被保険者の精神障害または泥酔状態を原因とする事故による時
被保険者が法令に定める運転資格を持たないで運転してる間に生じた事故による時
被保険者が法令に定める酒気帯び運転又はこれに相当する運転で生じた事故による時
地震、噴火または津波による時
戦争その他の変乱による時

法令に違反した行為や泥酔など自己責任の時、または自然災害等では支払われない場合について理解しましょう。
ここも確実に試験に出ます。

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分類すると次の4通りです。
1.契約当時者(契約者・被保険者・受取人)の故意や重過失事故。
2.被保険者の精神障害や泥酔に起因する事故。※転落事故など
3.被保険者の無免許運転と酒酔い運転。
4.自然災害(地震、噴火、津波)と戦争。

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照会・苦情時の対応

お客様からの苦情等への対応

苦情の要因は様々ですが、お申し出については声を持って対応することが大切です。
苦情を受けた場合には、お客様の立場になって誠意ある対応をすることが不可欠です。
また苦情を受けてから解決するまで具体的な対応は保険会社のルールに従って行動することが大切です。
対応上の留意点としては、苦情の原因をしっかり把握し正確な記録を残すこと、そして再発防止に万全を尽くしましょう。

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ここも正誤問題で必ず出題されますが、極めて常識的な内容なので選択肢に迷うことはないので安心してくださいね。

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契約者以外からの申し出対応

契約情報の開示請求について

配偶者や親族であっても契約者以外の方から配当金貸付金解約返戻金等の契約情報について問い合わせがあった場合は注意が必要です。
保険会社は正当な理由なしに取引に関して知りえた情報を他に漏らしてはならないと言う守秘義務を負っています。
契約者の了承なしに情報を開示したことにより、お客様に損害が生じた場合はその責任が問われます。
契約者以外の方からの問い合わせの場合は、契約者本人やの折り返しの電話による回答や文章による回答など対応には注意が必要です。
ここも正誤問題で出題されますが、極めて常識的なことなので設問の選択肢に関して迷う事はないと思います。

以上で第7章が終了です。

ここも覚えることが沢山ありましたが、読めば常識としてスッと定着したと思います。
少し休憩を入れて第8章以降の学習もがんばっていきましょう!

コラム:見込客を絞り込む目は厳しく

根拠のない期待をもとに作った甘い見込客リストは必ず足元をすくわれる。
本当なら転職する前にお話ししておきたいことなのですが、あなたがこれから保険のセールスを始めるにあたって見込み客絞り込む際、漫然とあなたの期待だけリスト化すると必ず失敗します。

入社すると早々に契約獲得のため学生時代の名簿を元に友人を見込客リストにする作業があります。
保険会社はあなた自身の小中高大学の同窓会名簿や年賀状やSNS の連絡先はもちろん、親兄弟の同窓会名簿や年賀状まで活用するように言ってきます。

最も唐突にあなたから親兄弟を飛ばして連絡をすることはコンプライアンス上問題があるでしょうから、親兄弟に紹介してほしいという働きかけを依頼するように指導してきます。

親兄弟にしても身内の保険の勧誘を手伝うということはどこか後ろ暗いところがあって、私の場合を例にとると、親戚や知り合いを紹介してと母親に頼み込んだ時には「そんなにノルマが厳しいんだったら転職してちょうだい」と言われたこともあります。

いわゆる縁故・知友人と呼ばれる顧客チャネルは、いざという時のために温存しがちですが、 まずここを確実に見込みランクで分けて刈り取ってしまわなくてはあなたの保険営業人生は決して開けません。

そのためには、決して根拠のない期待をもとにリストを作らないことです。

本当に使える、あなたの活躍を見極めるための見込客リストを作る方法についてはまた次のコラムでお話します。

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